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いわさきちひろの映画

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昨日、久しぶりに映画を見ました。

タイトルは、「いわさきちひろ~27歳の旅立ち~」。
画家・いわさきちひろの生涯をたどった、ドキュメンタリー映画です。

公開されてからずっと見に行きたかったけど、
なかなか行くことができないうちに終わってしまった、と思っていたら、
先月から各地で自主上映が行われているとのこと。
限られた上映会場のなかから、「葛西区民館」を選び、
午後から夫にこどもを見てもらって、ひとりきりで1時間ほど地下鉄に乗って葛西まで!


***
「いわさきちひろ」の絵は、小さい頃から母が好きで、なじみ深かったけれど、
大人になってから更に好きになった。
そして、ちひろ美術館に行ったり、本を読んだりしているうちに、
「ちひろ」の考え方、生き方に、心惹かれるようになった。


望まない相手との結婚と死別、若いころの戦争体験、周囲の反対を押し切っての再婚、
絵筆一本で家族三人の生活を支えた下積み時代、画家の権利を訴えるための活動、、、
など、映画の構成は、ドキュメンタリーだし淡々と進んでいくのだけれど、

その生き方から感じ取る「いわさきちひろ」は、
意志の強い、絵を書く情熱にあふれた、たくましい女性そのもの。
涙がぽろぽろこぼれてきた。

特に、ひとり息子を育てながら絵の仕事に奔走していたというエピソードや、
自分の絵のスタイルに苦悩しながら、必死で作品を作り上げていく姿にぐっと来た。

それから、息子をモデルにした絵の、愛情あふれる眼差し。
私も母親になり、より「ちひろ」の絵に惹かれるのは、
そこに描かれるこどもが、あまりにもかわいくてまぶしくて、
本当にこどもそのものだ、と思うから。

手つきや、頬っぺの感じや、漂う純粋さ・・・
そしてそれは、「ちひろ」の母親としての感覚的なものだけではなく、
若い頃苦労して積み重ねた、デッサンの賜物であることも今回感じた。


***
今日は、3月11日。
あの恐ろしい東日本大震災から二年が経った。
あの日を思い出すと、苦しくていたたまれない気持ちになる。

こどもの幸せや、世界の平和を願って絵を書いていた「ちひろ」。
いま「ちひろ」が生きていたら、どんなことを思い、どんな絵を描くんだろう。
「ちひろ」の生き方から学び、感じるものを、
今に生きる私たちもまた、受け継いでいくべきだと思った。


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by chietic | 2013-03-11 15:21 | 日々