日々をうたう

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ぐるっと一年


去年まで勤めていた専門学校は、お芝居の勉強をする、声優の学校。
私の仕事は「一年生のホームルーム担任」で、広告や事務の仕事をしながら、
クラスの子達がきちんと学校でやっていけるようフォローする世話役だった。

辞めたのは色々な事情があるけど、
去年の今頃、悩みに悩んで「辞める」という選択をした。

クラスの子達にものすごく愛着があったから、
卒業するまで彼らを見たい、という思いが強くて、後ろ髪をひかれる思いでいっぱいだった。
繊細で、純粋で、個性的なメンツばかりで、数々のドラマがあったクラス。。
辞めてからも、私はいつも「彼らに胸を張って会えるか」って
心のどっかで考えてたような気がする。


仕事を手放して、4月からすっからかんになった私は、
望んで専業主婦になったものの、何をどうしていいか最初は戸惑った。
お金を稼いでない、という引け目もあったし、ただただ緩やかな時間のなかで、
人生に手を抜いてる気がして、これでよかったのか、と自問自答しながら毎日を過ごした。
今まで学生のお尻を叩いていたものの、当の私はどうなんだ、とも。

でも。
それでいいのかはよく分からなかったけど、
資格の勉強してみたり、家事をとことんやってみたり、たくさんたくさん歩き回ったり。
ペースを落として時間を過ごすなかで、もう一度、歌うことにも戻ってこれた。

今思うと、それはあまりにも恵まれた時間だったし、
何かつかみたい!という自分のエネルギーを感じ、信じて、導かれるような時間だった。
大げさだけど、自分で切り開くことを改めて学んだ一年間。
心から穏やかな気持ちになることができて、自分の視界が明るくひらけた。



***
そして今日は、彼らの卒業公演だった。
何百人という観客を前にして、堂々と演じる姿を見ることができた。
皆、一生懸命自分の役を全うしている姿に、強く心を打たれた。

一言一言のセリフに想いを感じたし、何より一年の間の成長を感じた。
歌の発表も最高に伝わってきて、エンディングでは思わず、涙、涙。。。
とにかく、涙があふれてとまらなかった。

終演後は、学生が抱きついてお見送りしてくれた。
やりきった、という輝いた顔を見ることができて、心底うれしかった。
学生一人一人に、舞台に懸ける強い気持ちがあって、
必死にもがいてきたからこその、心からの表情が滲み出ていた。


舞台を見ている間じゅう、私のお腹のなかでは新しい命が興奮して動きまくっていた。
―皆、それぞれの時間のなかで、精一杯いまを生きようとしてる。
私もぐるっと一年、一回りして、自分なりに色々頑張ってきてよかった!って思えた。

時間の流れとともに、そんなことを感じられた夜。
ひとつ、自分のなかで区切りをつけることができた。
まるで全部夢だったみたいに、なんだか最高な気分だった。

皆、素晴らしい舞台を見せてくれて本当にありがとう!
・・・大好きな学生達のおかげで、私も自信をもって進めそうです。
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by chietic | 2011-01-29 22:32 | 日々